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今年で黒澤明監督が亡くなって10年が経つのだそうだ。
わたくし実は1989年ニューヨークに住んでた時、ミッドタウン、ブロードウェイ周辺の普通の映画館で、一ヶ月間黒澤映画だけをやってた時がありまして、通い続けた記憶があります。 全部は見れなかったのですが、今覚えてるだけでも「酔いどれ天使」・「羅生門」・「生きる」・「七人の侍」・「生きものの記録」・「蜘蛛巣城」・「隠し砦の三悪人」・「用心棒」・「椿三十郎」・「天国と地獄」・「赤ひげ」・「どですかでん」・「デルス・ウザーラ」を感激観劇しました。 そして帰国してから「乱」・「夢」・「八月の狂詩曲」を観ました・・・・が黒澤さんが残した作品はこれでまだまだ半分なのですよー。 全部で30作あって、そしてその一つ一つが確実に面白く楽しませてくれる作品を作る監督ってそういないのでは? 勝手に私の選ぶ記憶に残る黒澤ベスト5でいうと「赤ひげ」「生きる」「用心棒」「蜘蛛巣城」「酔いどれ天使」かな。 何がどういいのか? ある批評家の言葉 「七人の侍」について・・・この物語を巧妙で素晴らしいものに仕上げているのは、その全体の輪郭の単純さとそれを少しづつ描き出してゆく細部の豊穣さの間にある調和なのである。 私が好きなところは、登場人物達の個性が人間味たっぷりに際立って描かれているとこと、もの(小道具とか)の質感にまでこだわる細かさ、構図のするどさ、そしてユーモアも含んだダイナミックな演出。 アートとエンターテェイメントを両立させてると思うのである。 ちなみに「夢」以降は教訓的なものが直接表面に出てるのであまり好きではありませんが・・・あしからず。 とにかく「世界の黒澤」凄い・凄いのである。
by arrowdance
| 2008-01-30 23:12
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